本の紹介-中国・ロシア同盟がアメリカを滅ぼす日 ― 2008年01月08日

著者の北野氏は、ソ連崩壊期に、カスピ海沿岸のロシアの自治共和国の大統領顧問を勤めたことのある人で、メールマガジン「ロシア政治経済ジャーナル」を発行しています。この本は、メールマガジンで発信した内容をまとめたもののようです。(メールマガジンをまじめに読んでいないので、ちょっと違うかもしれない。)
米国のアキレス腱・貿易赤字はドルが機軸通貨であるために顕在化しないけれど、ドルからEUあるいは他の通貨に石油取引が移行すると、米国経済は大きなダメージを受けると主張しています。ロシア・中国の直接貿易により、米国の危機が訪れるということが、著者の主張です。
本書は、国際政治の関係を分かりやすく単純化して説明しています。まあ、それは、それで、好ましいのですが、ここまで単純化してしまっては、理解が浅薄になってしまうのではないかとの危惧も感じます。簡単に読了できる内容ですので、一読の価値はあるかとは思います。
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。