エセ北方領土返還運動 ― 2008年11月16日
北方領土返還運動を口実に、5万円ほどの高額本を売りつける被害が発生しています。このうち、最も被害報告が多いのは、『竹内春雄(根室市西浜町)』なる人物の編著で『北方領土問題審議会(根室市梅ヶ枝町3-16、電話0153-24-6311)』が出版した本です。
北方領土問題審議会出版の本は、国立国会図書館の蔵書検索で見つかりません。日本で出版した本は必ず国立国会図書館に納めることが義務づけられているにもかかわらず、法を無視して収めなかったのか、収めたけれど、公序良俗に反する等の理由で、閲覧に供していないのか、理由はわかりません。
埼玉県立図書館・東京都立図書館・神奈川県立図書館にも蔵書がありません。埼玉県内の公立図書館を探したら、秩父市立図書館に1冊だけあったので、借りてきました(写真)。ただし、この本が、強引販売に使われたことがあるかどうか知りません。
本の内容は、北方領土ビザなし訪問などで、国の事業として北方領土を訪問したときの写真が中心で、このほか返還運動施設の写真があります。写真は、コンパクトデジタルカメラで撮ったようで、明らかに素人写真、しかも、あまりできの良くない写真です。
北方領土ビザなし訪問は、国の予算で北方領土関係者を対象に行っている事業なのに、その成果の一部が、高額図書の強引販売につながっているようです。
北方領土返還運動は、国民の税金がヤクザの資金に流れていないかどうか、監視する必要がありそうです。
どなたさまか、この件についてご存知の方は、教えてください。
お願い:
『北方領土問題審議会』なる団体は一体なんだろうかと疑問です。官報を調べると、政治団体として収支報告されているので、要するに、政治団体です。
住所は、大地みらい信用金庫本店の隣になっていますが、大地みらい信用金庫本店に聞いたところ、信金とは無関係で知らないとのことでした。根室市梅ヶ枝町3-16に事務所でもあるのでしょうか?
根室方面の方で、何かご存知でしたら教えてください。