本の紹介-ディアナ号の軌跡 ― 2014年08月12日

ディアナ号の軌跡 富士市立博物館(H17/1)
平成17年1月15日~2月13日、富士市立博物館で行われた特別展示の図録。
1854年、プチャーチン率いるディアナ号は、日露条約交渉のために、日本にやってきた。下田沖に停泊し、下田にて条約交渉の最中、安政大地震に遭遇し、富士市沖で沈没した。
本書は、図録としては写真が少なく、写真サイズも小さめ。展示品の解説よりも、ディアナ号と日露条約交渉の説明が多い。説明の章立てが、ちょっと分かりにくい。
現在、戸田村と富士市にはディアナ号の碇が展示されている。また、本書には記述はなかったが、靖国神社と横須賀三笠公園には、ディアナ号の大砲との説明書きがある大砲が展示されている。ディアナ号の碇は本物と考えられているが、大砲はディアナ号の物ではないとの説が有力のようだ。