本ー琉球処分以後 上2018年05月12日

 
新川明/著『琉球処分以後 上』(1981.2)朝日選書
 
 江戸時代、琉球は独立国であると同時に清国の服属国で、薩摩藩の支配を受けていた。明治になると、明治政府は琉球処分として、琉球を日本に編入して、琉球王を東京に住まわせた。本書の前半は琉球処分を、主に琉球の視点で詳述している。
 琉球を内国化した明治政府は、琉球王国当時の民衆支配体制を温存したため、民衆の貧困状況は改善されることがなかった。本書後半では、変革への胎動として、粟国島騒動や、宮古島で住民運動をおこなった中村十作を取り上げている。

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