9月2日は終戦の日 ― 2018年09月02日

今日9月2日はアジア太平洋戦争の終戦の日。アメリカでは「V J Day(日本に勝利した日)」と言います。
昭和天皇・裕仁は8月14日にポツダム宣言受諾の用意アリとの詔書を渙発し、翌15日に国民向けラジオ放送がなされました。天皇と国民が戦争したわけではないので、国民向けラジオ放送が終戦にならないのは明らかですが、8月15日は月遅れ盆で死者を追悼するのに都合がよいため、日本では8月15日が戦争が終わった日であると誤解されています。
もっとも、8月15日に玉音放送があると、日本軍は慌てて証拠書類を焼却し、将校らを昇進させました。これによって、日本軍の犯罪究明が遅れ、また、戦後の復興に使用する国民のための財産が軍人たちの退職金に消えることになりました。このように、軍部の犯罪の隠滅と、国民の金をかすめ取る時間稼ぎのために、8月15日を終戦の日とすることが便利だったのかもしれません。
8月16日に靖国神社に行ったら、パル判事顕彰碑に松原仁衆議院議員の花輪が置かれていました。売名行為に見えて、下品に思えました。
パル判事は東京裁判で被告人無罪を主張した人なので、右翼勢力は彼のことを「東京裁判判事の中で唯一の国際法の専門家」などと、おかしなことを言いますが、パルはヒンズー法哲学の専門家です。当時、インドはイギリスの植民地で、インドの外交権限が制限されていたため、インド判事が国際法裁判に独立して当たることは基本的にはありませんでした。