本の紹介-日朝交渉30年史2022年12月08日

和田春樹/著『日朝交渉30年史』ちくま新書(2022.9)
 
 著者で歴史学者の和田春樹氏は日ソ、日ロ関係の泰斗。北朝鮮問題も詳しく、日朝関係に関する著書も多い。
本書は、1990年以降、最近までの日朝関係の解説。年代を1~6年ごとに、9つに区切って、各年代の日朝関係を記す。学者の執筆なので、内容は、客観的。
 小泉内閣の時に、拉致問題が大きく進展し、国民の支持を得、その結果、日朝関係が進展するかと思われたことがあった。しかし、救う会を中心とした一部勢力の巻き返しにより、日朝関係は頓挫した。本書は、この時の経緯についても詳しい。
 救う会は右翼・暴力団・統一教会などが活動に参加ないし関係が深いと指摘されることがあるが、本書にはその点の記述はない。
 
 ところで、本書著者の和田春樹は、東大名誉教授で、救う会の西岡力はFラン大学の東京基督大の教授を務めていた。教授の思想傾向と、学生の能力に関係はないはずだが、左翼系は一流大教授が多く、右翼系はFラン大教授が多いのはどうしたことだろう。もっとも、和田春樹は東大卒で、西岡力はICU卒なので、本人同士の能力にも違いがあるのかもしれない。


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