祝:バフムト解放2023年05月20日


 ウクライナ激戦地だったバフムトがロシア軍・ワグネルによってほぼ完全制圧された。ウクライナ敗残兵が南西部に残るのみ。ロシアの勝利宣言は時間の問題。

 5月19日時点、図の赤塗部分がバフムトのロシア軍・ワグネル支配地域。バフムト市内では、南西の狭い部分(青塗)にウクライナ敗残兵が逃げ込んでいる。

 ゼレンスキーが広島に物乞いに来るが、効果はどれほどか。

 バフムト攻略はこれまで順調に進んでいた。しかし、日本のマスコミ報道では、ウクライナが優勢で、ロシアの攻略が失敗に終わったような報道が続いていた。
 「米シンクタンク、戦争研究所は19日、ロシア軍による「春の攻勢」が終わりに近づいている可能性があるとの戦況分析を発表した。ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトを制圧できず、他の前線でも大きな戦果を上げられていないと指摘。(サンスポ 3/20)」
 「英国防省は25日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地バフムトで、ロシア軍が激しい人員の損失により失速しているとの戦況分析を発表した。(共同 3/26)」
 「ウクライナ軍の報道官は6日までに、ロシアの民間軍事会社ワグネルが10日にウクライナ東部バフムートから撤退する方針を決めたことに言及し、同市を巡る戦闘の「転換点」になりうるとの認識を示した。(CNNニュース 5/6)」
 昨日も同様な報道だった。
テレビ朝日(5/19)
 ウクライナ東部バフムトの戦況について、ロシア軍が後退しているとウクライナ軍とロシアの民間軍事会社、双方が指摘しました。ウクライナのマリャル国防次官は18日、「ロシア軍はバフムトで一日中攻撃を続けたが、ウクライナ軍はこれを撃退した」とSNSに投稿しました。ウクライナ軍はバフムト南西部を制圧しているほか、いくつかの地点でおよそ1キロ前進したとしています。
 10日ほど前、郊外に布陣する一部のウクライナ軍は、東に2㎞程、①の位置に移動した。ここは、北に貯水池があって、標高120mほど。ロシア軍は①よりも若干東にあったが、この時、南東方向の、標高が数十メート高い地点に移動した。同じころ、南の地点でも、ウクライナ軍の一部が若干東進して②の地点に移動した。ロシア軍は、Klishchiika方面に若干引いた。
 ①②の地域は、バフムトからは数キロ離れており、畑と荒れ地・湿地で人家はほとんどない。ウクライナ兵は、灌木に戦車を隠したり、穴を掘って潜んでいる。これらの場所で数キロ移動しても、大きな意味はないだろう。バフムトが陥落した今、チャソフヤール(図の緑で括った所)までの攻略が視野に入っている。


追記
プリゴジン氏はテレグラムに「5月20日正午の時点で、アルチェモフスクは完全に制圧された」と投稿した。
https://sputniknews.jp/20230520/16046058.html

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