ウクライナ-ロシア戦争 ― 2024年11月26日
ロシア軍は戦線各地で攻勢をかけている。
クルスク
8月6日、ウクライナ軍はロシア領クルスク州に侵入し、またたくまに、幅50㎞、深ささ20㎞(最大)の広範囲を占領した。ここは僻地で、戦略的価値に乏しいため、ロシア軍の警備も手薄だった。ウクライナはここを占領した後どうするつもりだったのか不明だが、大方の予想通り、クルスク州派遣ウクライナ軍はじり貧となり、すでに、占領地の4割以上は奪還され、崩壊の危機に瀕している。
クピャンスク
クピャンスクはハリコフの東100㎞弱。オスキル川で東西に分かれる。クピャンスク周辺東岸と、南20㎞で川の東側にあるKruhlyakivkaをロシア軍が制圧しているため、オスキル川東側に布陣するウクライナ軍は半ば孤立状態になっている。川をボートで渡ることができるため、完全孤立ではないが、物資輸送に困難をきたしているはず。
Cahov Yar
2023年5月、プリゴジン率いるワグネルは、ウクライナの要塞都市バフムトを解放した。チャソフヤール(チャシフヤール)はバフムトの西10㎞にあり、バフムトへの軍事物資供給基地だったが、バフムト陥落後、ウクライナ軍はここを要塞とした。
チャソフヤールは運河により、東西二つの地区に分かれている。7月上旬、ロシア軍は、チャソフヤール東地区を解放した。しかし、その後、戦線はほぼ膠着状態だったが、11月15日に、ロシア軍はウクライナ軍の最大拠点である西地区中央の耐火レンガ工場に到達すると、ロシア軍のミサイルやドローン攻撃が激しくなった。弾薬不足で士気低下しているウクライナ軍がどれだけ持ちこたえられるのか。
ジェルジンスク(Toretsk)
一時、膠着状態だったが、最近戦闘が活発化している。ロシア軍は南部地域で西に向かって攻勢しているが、西にあるテリコン(ぼた山)を支配するには至っていない。
ドネツク北西部(ポクロフスク)
ロシア軍は、Novohrodivka解放の後、ポクロフスクに向けてゆっくり進軍しているが、遅い。
ドネツク西部(Kurakhove 図参照)
ドネツク西部はロシア軍の戦闘が活発になっている。
Kurakhove北部は貯水池であるが、ロシア軍は、この貯水池北部のUkrainsk、Hirnykを解放した後、北岸近くのIllinka、Berestkyもすでに解放した。
Kurakhoveの東半分も制圧し、戦闘の中心は西部に移っている模様。ここでは、ロシア軍の猛攻があり、ウクライナ軍がいつまで耐えられるか、予断を許さない。
ドネツク南西部(Velyka Novosilka 図参照)
10月1日ごろ、ドネツク南西部のウクライナ軍の拠点だったVuhledarを解放した後、この地域のロシア軍の進軍が進んでいる。戦闘自体が激しいわけではないが、地図上での進軍速度が速い。
Velyka Novosilkaはドネツク州西端に近い僻地のため、ここの戦略価値が大きいわけではない。しかし、ドネツク州ウクライナ軍南西部最後の拠点であるため、ウクライナとしては、そう簡単に落とすわけには行かないはず。しかし、ロシア軍は主に東部から進軍しており、すでに市の東端に到達したとの情報もある。北北東9.5㎞Rozdol'neもロシア軍が占領しつつあり、西16㎞のZelene Poleにもロシア軍が進攻しつつある。これらを制圧されると、Velyka Novosilkaのウクライナ軍の補給路はO0509のみとなり、補給が困難になるだろう。ロシア軍は、優位な戦力を利用して、各地で半包囲作戦を行っているように見える。
ザポロージェ方面
オリホフの隣のMalaya Tokmachkaを、南から進攻したロシア軍が一部を占領したとの情報がある。
クルスク
8月6日、ウクライナ軍はロシア領クルスク州に侵入し、またたくまに、幅50㎞、深ささ20㎞(最大)の広範囲を占領した。ここは僻地で、戦略的価値に乏しいため、ロシア軍の警備も手薄だった。ウクライナはここを占領した後どうするつもりだったのか不明だが、大方の予想通り、クルスク州派遣ウクライナ軍はじり貧となり、すでに、占領地の4割以上は奪還され、崩壊の危機に瀕している。
クピャンスク
クピャンスクはハリコフの東100㎞弱。オスキル川で東西に分かれる。クピャンスク周辺東岸と、南20㎞で川の東側にあるKruhlyakivkaをロシア軍が制圧しているため、オスキル川東側に布陣するウクライナ軍は半ば孤立状態になっている。川をボートで渡ることができるため、完全孤立ではないが、物資輸送に困難をきたしているはず。
Cahov Yar
2023年5月、プリゴジン率いるワグネルは、ウクライナの要塞都市バフムトを解放した。チャソフヤール(チャシフヤール)はバフムトの西10㎞にあり、バフムトへの軍事物資供給基地だったが、バフムト陥落後、ウクライナ軍はここを要塞とした。
チャソフヤールは運河により、東西二つの地区に分かれている。7月上旬、ロシア軍は、チャソフヤール東地区を解放した。しかし、その後、戦線はほぼ膠着状態だったが、11月15日に、ロシア軍はウクライナ軍の最大拠点である西地区中央の耐火レンガ工場に到達すると、ロシア軍のミサイルやドローン攻撃が激しくなった。弾薬不足で士気低下しているウクライナ軍がどれだけ持ちこたえられるのか。
ジェルジンスク(Toretsk)
一時、膠着状態だったが、最近戦闘が活発化している。ロシア軍は南部地域で西に向かって攻勢しているが、西にあるテリコン(ぼた山)を支配するには至っていない。
ドネツク北西部(ポクロフスク)
ロシア軍は、Novohrodivka解放の後、ポクロフスクに向けてゆっくり進軍しているが、遅い。
ドネツク西部(Kurakhove 図参照)
ドネツク西部はロシア軍の戦闘が活発になっている。
Kurakhove北部は貯水池であるが、ロシア軍は、この貯水池北部のUkrainsk、Hirnykを解放した後、北岸近くのIllinka、Berestkyもすでに解放した。
Kurakhoveの東半分も制圧し、戦闘の中心は西部に移っている模様。ここでは、ロシア軍の猛攻があり、ウクライナ軍がいつまで耐えられるか、予断を許さない。
ドネツク南西部(Velyka Novosilka 図参照)
10月1日ごろ、ドネツク南西部のウクライナ軍の拠点だったVuhledarを解放した後、この地域のロシア軍の進軍が進んでいる。戦闘自体が激しいわけではないが、地図上での進軍速度が速い。
Velyka Novosilkaはドネツク州西端に近い僻地のため、ここの戦略価値が大きいわけではない。しかし、ドネツク州ウクライナ軍南西部最後の拠点であるため、ウクライナとしては、そう簡単に落とすわけには行かないはず。しかし、ロシア軍は主に東部から進軍しており、すでに市の東端に到達したとの情報もある。北北東9.5㎞Rozdol'neもロシア軍が占領しつつあり、西16㎞のZelene Poleにもロシア軍が進攻しつつある。これらを制圧されると、Velyka Novosilkaのウクライナ軍の補給路はO0509のみとなり、補給が困難になるだろう。ロシア軍は、優位な戦力を利用して、各地で半包囲作戦を行っているように見える。
ザポロージェ方面
オリホフの隣のMalaya Tokmachkaを、南から進攻したロシア軍が一部を占領したとの情報がある。
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