本の紹介-統一教会との格闘、22年 ― 2025年05月21日

鈴木エイト/著『統一教会との格闘、22年』(2025/3)角川新書
2002年、著者は渋谷で、統一協会の正体隠し勧誘に、偶然に出くわした。それ以降、一人で統一教会と対峙してきた。かつては、朝日ジャーナルや新聞赤旗など、統一教会問題を追及してきた報道機関もあったが、鈴木エイトが取材活動をして時代には、統一教会に対する社会の関心はほとんどなくなっていた。安倍晋三が統一教会・韓鶴子を称賛するビデオメッセージを送ったことが明らかになった時、それを伝えたのは鈴木エイトと赤旗だけだった。しかし、このビデオメッセージを見た統一協会二世の青年が安倍晋三を銃殺することになった。この時以降、世間の統一教会や統一協会二世への関心が高まった。
本書は、2002年以降、一人で、統一教会を追及してきた著者の自伝。
内容は、「正体隠しの勧誘」「ビデオセンターの攻防」の他「二世問題」「政治家の癒着の追及」など、統一協会の悪事が取り上げられているが、統一教会の悪事をメインに書くというよりも、著者の活動記録が記述の中心になっている。
2013年7月、千葉県茂原市の高校3年生・中川沙弥香さんが下校途中に行方不明となり、2か月半後に近所の小さい神社で発見されるという事件があった。この事件の背景に、統一協会二世問題が絡んでいるそうだが、当時、そのような報道はどこでもなされなかった。
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