本の紹介-現代史の起点 ソ連終焉への道2025年09月12日


塩川伸明/著『現代史の起点 ソ連終焉への道』 岩波書店 (2025/7)

 ゴルバチョフのグラスノスチ・ペレストロイカによって、ソ連は崩壊し、冷戦はソ連の完全敗北で終結した。
 本書は、ロシア・ウクライナ史の大家・塩川先生の近著で、ゴルバチョフ期の政治史を詳細に記す。政治の動きの他に、経済状況にも言及はあるが少ない。政治に関しては、ソ連中央の他に、各共和国のや東欧諸国の政治への言及もある。学術研究書ではなくて、一般向けに書かれているようで、出展等には多くはない。
 本書は、全11章のうち、最初の2章はゴルバチョフ時代以前のソ連政治を記すが、ここは、予備知識の確認程度の内容で、記述のメインではない。3章以降がゴルバチョフ期の政治史で、内容は高度なので、ソ連政治やゴルバチョフ時代の政治に対する予備知識がないと、読むのはつらいと思う。また、本書は、政治史が記述のほとんどで、経済は少なく、また、民衆に対する記述はほとんどないので、この点の予備知識がないと、なんとなく消化不良の感があるかもしれない。
 本書は、塩川先生の著書らしく、記述の内容は客観的・高度で信用できると思う。

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