謹賀新年2007年01月04日


あけましておめでとうございます。遅ればせながら、新年の御祝詞を申し上げます。

 最近、若者の右傾化が、世界的傾向だそうで、嫌な世の中になりつつあるのかと憂慮しています。右傾化の中で、日本人が優秀であること、中国人・朝鮮人が劣等で汚い民族であることが叫ばれます。
 今年の初詣は、近所の神社に参拝しました。神社の大きな鳥居を見ると、『大東亜戦争戦勝祈願』と大書されていました。鳥居の横は、ゴミが置かれ、そこにはゴミをあさっている人がいました。(写真)

 右傾化の中で、日本人が優秀であることが叫ばれる中で、鳥居の横が醜くゴミ捨て場になっていても、日本人がゴミをあさっていても、一向に気にかけない。右傾化の実態は、日本の文化を大切にしようとか、日本独自の宗教を尊重するとか、日本人の優秀さを誇っているとか、そういうことではなくて、みずからの劣等感を他へ転嫁しているだけのようです。

 近年、日本の青年の理系離れが激しいためか、優秀な理系の青年がなかなか確保できなくて困っています。就職希望者はあるのだけれど、能力に不満があり、採用に踏み切れません。そのかわりに、優秀な中国人を採用しています。できれば、日本人を採用したいのだけれど、能力が乏しいのでは使い物にならないので、仕方ありません。

 日本は急激に、能力により人を区別する社会になっています。若者の右傾化は、このような社会に対する反発なのでしょう。努力が報われる社会に戻すことは不可能に思えます。このため、能力の乏しい若者が、右傾化することは避けられないように思えます。 
 新年早々、おめでたい気分に成れません。

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