史的検証竹島・独島2007年05月13日

 最近出版された『史的検証竹島・独島(内藤正中・金柄烈 (著)  岩波書店』を読みました。竹島問題を理解する上で、欠かせない、最良の教科書です。

 3月に出版された『竹島=独島論争 歴史資料から考える(内藤正中・朴炳渉 /著 新幹社』と同じような内容ですが、新幹社の本は、日本政府による竹島固有の領土論を批判することに重点が置かれているのに対して、こちらは、主に日本に残る歴史資料を元に、竹島問題の解明に重点が置かれています。

 著者の島根大学名誉教授・内藤正中氏は歴史学者で、特に、島根県の歴史がご専門のようです。歴史学者であるため、歴史考証は厳密正確です。
 竹島日本領論を唱えている第一人者は拓殖大学の下條正男氏ですが、こちらは著書によって主張が異なることがあったり、我田引水的解釈が目立ったりと、歴史の解説としてみると力量に格段の違いを感じます。現在、島根県は下條氏を座長として、竹島問題の研究をしているようですが、内藤正中氏を中心に据えれば、もっとまともな研究ができるのではないだろうかと思います。

コメント

_ takeshima ― 2011年02月05日 03時22分10秒

この本読みました。内藤正中・金柄烈との共著になっていますが、金柄烈氏の内容は韓国側に有利な内容でしか説明していません。内藤正中氏は日韓どちらの視点にも立っていますが、どちらかと言うと韓国側の主張をなんとか立証しようとする姿勢に立っている印象を受けました。

いづれにしても内藤氏かなり島根鳥取の資料を多く研究されていますが、やはり韓国側の主張を補強するには苦しい感じがします。

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