本の紹介―サハリンに生きた朝鮮人2010年09月18日

 
 
サハリンに生きた朝鮮人 ディアスポラ・私の回想記 李炳律/著 2008/1/30 北海道新聞社

日本に生まれて、幼いときに家族の都合で樺太・東柵丹に移住し、そこで農業を営んだ作者の伝記。李は戦前は農民だったがソ連統治下の1947年、農業をやめて炭鉱労働者となり、その後、共産党員、職場長となった。
朝鮮人の立場ではあるが、サハリンの戦前、戦中、終戦の混乱期、ソ連占領期の様子が良く分かる。また、サハリン残留朝鮮人が南韓国に帰国できなかった理由を、ソ連が南韓国を承認していなかったとしている。冷静な判断だ。
事実を淡々と記載している点で好感が持てる。

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