大津・いじめ自殺問題2013年02月01日


大津市で2011年、男子中学生が自殺した問題で、市の第三者調査委員会は、いじめが自殺の「直接的要因」とする報告書を越直美市長に提出した。

報告書では、
『屈辱感、無力感をもたらし、いじめの世界から抜け出せないと悟った』
として、いじめを、自殺の直接的要因と結論付けた、と報じられている。

 どうも、この文章の意味が理解できない。「悟る」とは、「物事の道理を明らかに知る」との意味に使われ、「誤解」や「邪推」を「悟る」とは言わない。自殺した少年には、いじめから抜け出せない、客観的状況があったのだろうか。40人クラスのうち、嫌な子が数人いることは珍しくは無く、ほとんどの子供は、敵対する数人とは付き合わずに、残りの大勢の子と付き合うだろう。 自殺した子には、いじめを受けた数人としか付き合えない特殊事情があったのだろうか。部落差別・在日差別などのような。

 大津・いじめ自殺の真因は、いじめと表現されている個々の暴力行為ではなくて、いじめから抜け出せない状況にあったように思えてならない。

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