本の紹介ー仏教図像学 ― 2022年07月23日
田中公明/著『仏教図像学 インドに仏教美術の起源を探る』春秋社(2015/8)
著者が慶応大学で講義をした内容の書籍化。
仏教には、特徴的な彫刻や仏画がたくさんある。これらの源泉を主にインド仏教彫刻をもとに解説。日本仏教の仏像・菩薩像などの姿・形や手印の解説書は多いが、本書は、インド仏教彫刻の解説が主になっており、日本の仏教美術を考えるうえでも興味深い内容になっている。
大学の講義を基にしているため、一つの章は、だいたい100分程度で理解できる分量なので読みやすい。