本の紹介―自民党の統一教会汚染2 ― 2023年07月02日
鈴木エイト/著『自民党の統一教会汚染2 山上徹也からの伝言』小学館 (2023/5)
安倍首相が銃殺され、犯人の動機が、統一協会に対する怨恨であることが知れると、統一教会問題がにわかにマスコミの関心になった。
今から30年ほど前に、霊感商法や合同結婚式で統一協会がバラエティー番組の話題となったことがあったが、その後、統一協会はマスコミの関心事ではなくなった。こうした中、フリージャーナリストのなかでは、唯一、鈴木エイトが統一協会と自民党との癒着関係を取材していた。鈴木エイトの他にも、新聞赤旗や宗教学者などが、記事や論文を書いていたので、統一協会問題が社会から忘れ去られていたわけではないが、ほとんど関心がもたれていなかったことは事実だ。
安倍銃殺以降、統一教会問題がにわかにマスコミの関心になると、鈴木エイトが連日のようにテレビに出演して、統一教会の問題を解説した。
本書第一章は、鈴木エイトが統一協会や自民党との癒着関連を取材するようになったいきさつや、安倍銃殺以降、マスコミに出演した状況などが書かれている。既に知っている内容が多かった。
第二章は、ひろゆき、紀藤弁護士、太田光など、鈴木エイトが出演した番組の出演者等との対談。この部分は、週刊誌等で既出のものが多い。
第三章に、山上徹也から鈴木エイトへのメールの話がある。統一協会の開場予定を聞いただけの事務的な内容で、犯行動機につながるものではなさそうだ。
著者は、テレビ出演が多かったので、本書の内容で重要なことはすでに知っていることが多いように感じる。
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