佐藤優のマンガ2011年01月30日


憂国のラスプーチン 第1巻 読みました。マンガだから「読む」ではなくて「見る」かな。
主人公の絵が、佐藤優本人に比べ、カッコよく誠実そうにかかれていて、ちょっと違和感があります。

内容は…まあ、マンガなので…

ネット右翼2011年01月30日

 少年のころ、学生の左翼運動が盛んで、一流大学の多くの学生が、左翼運動をしていた。彼らは、読書をして、理論学習に熱心だった。当時も、右翼学生はいたけれど、彼らは国士舘大学をはじめ、恥ずかしくなるような低偏差値の学生だった。言っていることも、単に馬鹿の一つ覚えよろしく「天皇陛下万歳」を叫んでいるように感じた。
 このため、『左翼=勉強ができる』『右翼=バカ』との印象を持っていたのだが、左翼・右翼の違いは、思想の違いであって、能力の違いではない。しかし、現実の右翼と左翼を比較すると、明らかに能力に違いがあって、不思議だった。 
 今になって考えてみると、これは当時、左翼が盛んだったので、まともな学生の多くが流行の左翼になっていたのだろう。国士舘大学にしか入れなかったような、低偏差値の学生は、左翼にも右翼にも付いて行けず、単に、バカの雄叫びを上げていたのだろう。これが、右翼っぽく聞こえたにすぎない。
  
 最近、ネット上では、ネット右翼と称する青年たちがいる。なかでも、「在日特権を許さない市民の会(略称:在特会)」はネットの書き込みや、動画の投稿などで有名である。単に、汚い言葉で、在日韓国朝鮮人を罵り、根拠のない言説を振りまいているだけの、到底右翼とは思えない、低能集団のように感じる。
  
 雑誌g2の2010年12月号(Vol6)に、ネット右翼の「在日特権を許さない市民の会」の記事がある。
 
 在特会の会長は、高校では目立たない存在で、卒業後、大学には行かず、目立たない人生を送っていたようである。それが、アジテーションを習い、賛同者が集まり、現在のようになった。
 もともと、成績が悪い子が、高校で勉強せずに、大学も行かないで、ネット右翼になったとしても、まともな思想は持ち合わせず、単に、汚い言葉でののしるだけの存在になってしまう。
   
 少年のころ、国士舘大学の右翼学生は、バカの雄叫びをあげているだけのようだったが、最近目にする、在特会の主張は、かつての国士舘大学学生レベルにも達していないように感じる。実際に、国士舘大学にも入れないような青年が、中心メンバーなのだろうか。
 ただし、能力が乏しい青年が、韓国人や中国人を排除しようとする気持ちは理解できる。現在、日本の企業は、無能な学生を採用する余裕がなくなっているので、無能な日本人青年は不採用にして、優秀な韓国・中国人を採用することも多い。これは、日本人が無能で、韓国・中国人が有能であると言うことではない。日本人にも、韓国・中国人にも有能な人材・無能な人材があるが、能力主義の社会では、日本人でも、無能なものは企業は採用しないと言うことである。
 日本の社会が無能な人間を排除するようになり、彼らの行き場所が、ネット右翼以外になくなってしまったのだろう。
 

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