プーチン提案は常識的だ2018年09月13日

 2018年9月12日、ウラジオストクで開催中の東方経済フォーラム全体会合で、プーチン大統領は、日本との領土問題・平和条約締結問題に関して、前提条件をつけずに平和条約を締結した後にすべての問題の議論を続けることを、安倍晋三首相に提案した。
   
 プーチンの提案は、日ロ間の交渉が、なかなか進展しないので、法と正義による解決を呼びかけたものだ。
 日本とソ連は1956年に「日ソ共同宣言(昭和31年12月12日・条約第20号)」を締結した。これは単なる首脳間の宣言ではなくて、批准承認した正式な条約だ。
 領土問題は第9条で定められている。日ソ共同宣言では、平和条約締結後に歯舞・色丹の引き渡しが行われると定められているので、領土問題の解決に先立って平和条約の締結がなされることは、両国が合意した国際法に基づく解決である。プーチンの提案は、日本に対して、正義と国際法に戻れと言いたかったのだろう。
   
(参考)日ソ共同宣言第9条
〔平和条約・領土〕日本国及びソヴィエト社会主義共和国連邦は、両国間に正常な外交関係が回復された後、平和条約の締結に関する交渉を継続することに同意する。
ソヴィエト社会主義共和国連邦は、日本国の要望にこたえかつ日本国の利益を考慮して、歯舞群島及び色丹島を日本国に引き渡すことに同意する。ただし、これらの諸島は、日本国とソヴィエト社会主義共和国連邦との間の平和条約が締結された後に現実に引き渡されるものとする。

コメント

_ (未記入) ― 2018年09月16日 21時40分56秒

貴方のブログである街の紹介がされてましたが、元住人としては
書かれ方にとても腹が立ちました。
貴方個人の意見なのでそう思うのはしょうがないかもしれませんが、少しバイアスが掛かってますね。

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