本の紹介-ゼロからの『資本論』2023年05月16日

 
斎藤幸平/著『ゼロからの『資本論』』 NHK出版新書 (2023/1)
 
 平易で読みやすく、資本論の概要が理解できる。しかし、本書は資本論の解説書ではなくて、資本論をきっかけにして資本主義を理解し、今後の展望を明らかにするもののように思える。
 白井聡『マルクス』(講談社現代新書)では、「包摂」の概念により、現代人がその精神まで資本主義に飲み込まれていると説明している。しかし、同署では、なぜそのような事態に至ったのか良く分からなかった。本書、第2章、第3章を読むと、何となく理由がわかるような気がする。
 
目次を記載する。
 第1章 「商品」に振り回される私たち
 第2章 なぜ過労死はなくならないのか
 第3章 イノベーションが「クソどうでもいい仕事」を生む
 第4章 緑の資本主義というおとぎ話
 第5章 グッバイ・レーニン!
 第6章 コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?

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