本の紹介-孤闘 三浦瑠麗裁判1345日2023年09月23日

 
西脇亨輔/著『孤闘 三浦瑠麗裁判1345日』幻冬舎 (2023/6)
 
 三浦瑠麗氏は、一時期、フジテレビやテレビ朝日に、国際政治学者との肩書で出演することが多かった。しかし、論文は少なく、特に優れた論文も見当たらないように思える。2004年、安倍晋三が幹事長だったとき、自民党が応募した論文コンテストで最優秀賞を受賞し、主に右派勢力からは評価されたようだ。安倍晋三が殺害された後、夫の三浦清志被告が業務上横領罪で逮捕起訴されると、テレビ出演の機会は、ぼなくなった。
 
 本書は、テレビ朝日社員の著者が、SNSでの三浦瑠麗被告の書き込みがプライバシーの侵害などであるとの理由で、損害賠償を求めた裁判の記録。一審判決は、原告である著者の勝訴となり、三浦被告に30万円の支払いが命じられた。三浦被告は控訴するも控訴棄却、さらに上告するも上告棄却となり、三浦被告敗訴の一審判決が確定した。
 ところで、控訴審で、三浦被告側は、法律学者・木村草太の意見書を出したが、木村の意見書は控訴審判決では採用されることはなかった。木村草太はどのような理由で、的外れの意見書を書いたのだろう。
 
 2003年9月、安倍晋三に近いと言われていた、杉田水脈議員は、SNS上のアイヌ発言が、札幌法務局により「人権侵犯の事実があった」と認定された。安倍晋三時代は、差別発言・ヘイトスピーチなど人権感覚のないものが登用されたが、安倍が死に、これらの者の時代も終了したようだ。

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