成田空港2008年05月22日

5月20日は、成田空港開港30周年の日でした。1978年5月20日のことです。
1978年3月26日、開港を控えていた成田空港管制塔に過激派が突入、管制塔を占拠しました。『管制塔に赤旗が翻った日』です。

管制塔を占拠した過激派は、ガラスを割ったり、多少の破壊行為をしましたが、レーダー機器はほとんど無傷だったため、成田空港は1ヶ月程の遅れで開港にこぎつきました。管制塔占拠の目的は、単なる、自己顕示に過ぎなかったのでしょう。そう考えると、過激派の行動は、とても支持できるものでは有りませんでした。

数年後、東京都美術館で、成田空港反対同盟委員長の戸村一作氏の美術公演を聴講したことが有ります。現代パレスチナ絵画の説明でした。成田空港に土地を奪われた成田の農民と、イスラエル占領で土地を奪われたパレスチナの人たちを重ね合わせて、絵画の解説をしていました。

成田空港反対闘争は、完全に時代の背後に追いやられています。

成田空港の開港が良かったのか悪かったのかとの歴史評価をするならば、やはり、成田空港は良くなかった、もっと農民に配慮した方策を取るべきだった、そのように評価します。しかし、だからと言って、30年も経過した、いまさら、成田空港をひっくり返すことは不可能だし、そのようなことをするべきではないでしょう。

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