最小絞り F642008年08月05日

 「鬱陵島(ウルルン島-ウルルンド)から竹島(独島-トクド)はどのように見えるか」との記事を書きました。
http://cccpcamera.asablo.jp/blog/2008/07/29/3657666

 これは、7月22日の中央日報(韓国の新聞)の日本語ページを参考にしています。この記事には、鬱稜島から撮影した竹島(韓国名:ドクト)の写真が載っています。記事の中には200mmのレンズで撮影に成功したとあります。この写真が200mmで撮影したのかよく分らないのですが、前景の写りからすると、200mmならばF32と思われます。しかし、400mmで撮影したものであるとの噂も有ります。もし、400mmならば、F64かあるいはそれ以上に絞っているようです。

 実際に、F64まで絞れるレンズはあるのだろうか、ちょっと疑問に思って調べてみました。
 中判・大判のレンズにはF64まで絞れるレンズはあるそうです。また、35mm判でも、昔はあったそうです。でも、現在、35mm用レンズで、F64まで絞れるものは存在しない。キヤノンのレンズはF32まで、オリンパスのレンズはF22までです。ニコンやソニーやペンタックスも同様で、F32あるいはF22までです。(ズームレンズの長焦点側で、Fが小さくなるものは存在します。)

 もし、400mmF64で撮影したとするならば、200mmレンズをF32に絞って、2×のテレコンを付けて撮っている筈です。テレコンとは、焦点距離を伸ばすために、レンズとボディーの間に挿入する補助レンズのことで、描写性能は低下します。
 画素数が非常に多いデジタルカメラを使った場合、あるいは粒状性に優れたフイルムを使った場合、200mmで撮影して中央部を2倍にトリミングした場合と、200mmレンズに2×のテレコンを付けて撮影し、トリミング無しの場合とを比較すると、写りはほとんど違わないでしょう。(シャッター速度は4倍違う。)

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