カワラサイコ2008年08月13日

カワラサイコ
 
 埼玉県熊谷市大麻生公園の荒川河川敷はカワラナデシコが自生していますが、そのほかにもいろいろな植物があります。
 写真はカワラサイコ。バラ科の植物で、5枚花弁の黄色い花と、細かく切れ込んだ葉が特徴です。サイコとは漢字で書くと『柴胡』、漢方薬の名前です。カワラサイコはどこかが柴胡に似ているのだそうです。でも、柴胡ってセリ科のミシマサイコのことなので、カワラサイコとは遠い関係です。

テリハノイバラ2008年08月14日

テリハノイバラ

 埼玉県熊谷市大麻生公園の荒川河川敷はカワラナデシコが自生していますが、そのほかにもいろいろな植物があります。
 写真はテリハノイバラ。漢字で書くと『照葉野薔薇』。日本の野生のバラで、通常『野バラ』というと、テリハノイバラの事です。河川敷に這うようにして咲いていました。

ガガイモ2008年08月15日

ガガイモ

 毎日、同じことを書いています。埼玉県熊谷市大麻生公園の荒川河川敷はカワラナデシコが自生していますが、そのほかにもいろいろな植物があります。
 写真はガガイモ。つる性の多年草です。至るところにありますが、刈り取りされるところにはあまり見られないようです。ヘクソカズラと同じようなところにあり、花もどことなく似ていますが、区別は容易です。

ヘクソカズラ2008年08月16日

ヘクソカズラ

 埼玉県熊谷市大麻生公園の荒川河川敷はカワラナデシコが自生していますが、そのほかにもいろいろな植物があります。
 写真はヘクソカズラ。道端のいたるところに咲いている、つる性の植物です。ヘクソカズラは漢字で書くと『屁糞葛』。実をつぶすと、嫌な臭いがするので、この名前がついたそうです。葉や茎も悪臭がするそうなので、草むしりのときは注意しましょう。
 名前は悪いけれど、よく見ると、可憐な花です。

石原知事はバカ?、それとも、悪人?2008年08月16日

産経新聞によると、石原慎太郎東京都知事は、オリンピック開会式の福田首相を批判して、次の発言をしたそうです。(2008.8.15 17:41の産経ニュース)
「日本に帰ってきて新聞で見ましたがね、なんか(福田首相が)『頑張ってください、せいぜい頑張ってください、せいぜいね』って言ったそうだが、せいぜいってことはどういうことなのかね。なんか、『あんた限界があるから、まあ』っていう感じにしかとれないし、総理大臣が日本の選手にかける言葉とは違うと思うね。そのせいか、日本勢は振るいませんな、あんまり。せいぜい頑張ってるけども。残念だね」
『せいぜいってことはどういうことなのかね』って石原は言ったそうだけれど、日本語ができないのなら、辞書を調べればよいのに。
広辞苑第5版
 名:つとめはげむこと。力の限りを尽すこと。幸若、大臣「―を尽して作りたつる弓の長さは八尺五寸」
 副:①力の及ぶ限り。精一杯。「―努力します」
   ②十分に多く見積っても。たかだか。「―三日もあれば出来る」
三省堂大辞林(用例省略)
 1 (副) [1] できるだけ。一生懸命。
     [2] 一番多いと考えても。多くとも。最大限。たかだか。
 2 (名)  つとめはげむこと。
大辞泉(精精の説明の一部)
 1 能力の及ぶかぎり努力するさま。できるだけ。精いっぱい。
 2 できるだけ多く見積もってもその程度であるさま。たかだか。
『能力の及ぶかぎり努力するさま』の意味と『たかだか』の両方の意味があって、多くの辞書では、最初に『能力の及ぶかぎり努力するさま』の意味が掲げられています。福田首相は『せいぜい頑張ってください』と言ったのだから、普通に日本語を解する人ならば、『精一杯、頑張ってください』の意味であることに、疑問を持つことは無いし、誤解の恐れもないでしょう。石原知事は、よほど頭が悪いために、日本語ができなくて、理解できなかったのでしょうか?それとも、よく分っている上での発言?いずれにしても、日本の文化や日本語を大切にする人ではなさそうですね。

Web竹島問題研究所 御中2008年08月18日

Web竹島問題研究所(島根県)の掲載内容について、以下の質問をしました。
参考URL http://www.pref.shimane.lg.jp/soumu/web-takeshima/takeshima08/
 Web竹島問題研究所の竹島問題啓発資料のページにある、竹島問題啓発ポスターについて教えてください。
 このポスターの中に、竹島周辺の地図があって、隠岐諸島と竹島の距離は157km、鬱稜島と竹島の距離は92kmと記されています。島と島の距離とは、中心間の距離なのか、最近接点の距離なのか、どのような測りかたをしているのでしょうか。
 実際に地図で調べると、隠岐と竹島の距離は最近接点を取って、鬱稜島と竹島の距離は中心間距離を取っているように思います。もし、島と島の距離の定義を変えているとしたならば、その理由はなぜでしょうか。

停戦合意無視の攻撃2008年08月20日

今日は8月20日なので、8月20にちなんだ話を一つ。

 1945年8月18日に始まった、北千島占守島のソ・日の戦争は、19日に日本の降伏が合意され、終結しました。20日8時10分、停戦合意に基づいて、ソ連揚陸部隊が第二千島海峡(日本名:幌筵海峡)に入ると、突如、日本軍は攻撃、停戦合意は破られました。結局、占守島日本軍の降伏・武装解除は8月22日になりました。占守島の戦いは、実質的にはソ連上陸当日だけだったけれど、その後の日本軍の奸計・交渉引き延ばしにより、5日間も戦闘が続いたことになります。
 なお、日本軍人の証言によると、占守島の戦いは、日本軍の攻撃により始まったとされています。ソ連側では、ソ連が先に攻撃したとされているようです。実際は、エンジン音をとどろかせて隠密上陸・奇襲攻撃を試みたソ連軍に対して、これをいち早く察知した日本軍が、迅速な対応を取ったということでしょう。
 日本軍の無条件降伏を定めたポツダム宣言受諾は9月2日なので、ポツダム宣言に従わなかったことに対して日本軍には、何の責任もありませんし、停戦前に攻撃したソ連軍にも、停戦の責任はありません。でも、お互いに、相手をののしるときには、相手のポツダム宣言違反を言いふらします。
 占守島における、日本軍の奸計は、その後、ウルップ島占領にも影響を与えているようです。8月30日ウルップ島に上陸したラドジャーノフ少佐は、日本軍守備隊副官と交渉をせずに、指揮官が来るように伝達したため、ウルップ島の降伏は31日になりました。(北方領土問題に関連して、ウルップ島の降伏を8月27日・28日とする嘘が、信じられていたことがあります。)

『奸計』と書くと、何か悪いようなニュアンスがあるけれど、戦争のときは謀略や奸計は普通のことです。謀略や奸計が、通常良くないことであるのは、そういうことをすると戦争になるからであって、既に戦争になっているときは、平時の価値観は通用しません。

樺太朝鮮人虐殺事件2008年08月22日

 1945年、ソ連軍が、樺太真岡に上陸したとき、隣村の清水村瑞穂では、日本人による朝鮮人虐殺事件がおこり、27人の朝鮮人が殺害されました。殺戮は8月20日から8月23日の間に行われています。同じ時、真岡郵便電信局では、局に取り残され孤立した電話交換手が、さみだれ式に自殺しています。どちらも生存者がいるので、戦後になって真相が明らかになりました。
 日本では、樺太朝鮮人虐殺事件は無かったことのように、皆で無視するようです。真岡郵便電信局の方は、電話交換手全員が一度に申し合わせたように自殺して、生存者はいなかったことにして、美談に仕上げます。

樺太真岡郵便電信局事件2008年08月25日

 8月25日21時から23時18分まで、日本テレビで、樺太真岡郵便電信局事件を扱ったドラマが放映されます。
 この事件は、正式終戦直前の1945年8月20日、樺太真岡にソ連軍が侵攻し、両軍で戦闘になったとき、真岡郵便電信局の電話交換手のうちの9名が自殺し、3名の電話交換手が生還した事件を扱ったものです。なお、電話交換手以外の郵便局員には自殺者はいません。真岡の戦闘に際しては、隣の村で、朝鮮人27名が日本人に虐殺される事件が起こっています。どちらの場合も生存者がいたので、真相はある程度、明らかになっています。
 靖国神社では、真岡郵便電信局の電話交換手9名全員が申し合わせて自殺したような、史実とは異なる解説で、美談でもあるかのような説明がされており、このため、右翼勢力は、史実を捻じ曲げて美談として扱うことが多いようです。靖国神社では、朝鮮人虐殺事件には触れられていません。

 真岡郵便電信局の写真は、新館建設前のものが知られていますが、事件頃の建物がどのような外観であったのか、私は、写真を見たことがなく、詳しいことは分かりません。ただし、真岡港から真正面に見えた大きな建物で、ソ連砲撃の目印になったようだとの証言もあるので、当時としては、かなり立派な建物だったはずです。
 どなた様か、事件当時の、真岡郵便電信局の写真をお持ちの人は、ぜひ教えてください。

テレビ局のホームページに掲載された、番組あらすじには『もしもの際は、と交換手たちには青酸カリの包みが配られた』とあります。これでは、上田局長が彼女達を殺したことになってしまうではないか。上田局長には、適切な指示をしなかった責任はあるけれど、積極的に死に追いやるようなことは、していなかったはずです。
 なお、電話交換手が青酸カリを持っていた理由は分っていません。自殺者のうちの誰かが持っていたものを、8名が飲んだことは確かです(一人はモルヒネ自殺)。

朝日新聞の右傾化2008年08月26日

 最近、朝日新聞が、悪い意味で、右傾化しているような気がしてなりません。悪い意味での右傾化とは、事実に向き合うのではなくて、言葉の言い換えで、自分に都合の良い結論を導こうとしている、ということです。
 昨日(8月25日)の社説に、グルジア紛争の話題が有りました。
 『この2週間余りの紛争が残したつめ跡は生々しい。ロシア軍とグルジア軍が戦火を交えた南オセチア自治州の村々では多くの住宅が破壊され、住民に多数の死傷者が出た。
 戦火を逃れた避難民は10万人余り。南オセチアを越えて侵攻したロシア軍によって、グルジア領内の鉄道は寸断され、港湾施設は爆破された。』
 こういう文書は、ものすごく嫌です。 前段では『南オセチア自治州の村々では多くの住宅が破壊され』と、主語のない文章を書き、住宅破壊の主体を隠蔽しています。それに対して、後段では、『南オセチアを越えて侵攻したロシア軍によって』と侵攻したロシア軍が爆破の主体であるとしています。グルジア紛争にあまり関心のない人が読んだならば、前段の南オセチア住宅破壊の主体もロシア軍であるかのような錯覚に陥り、おそらく、それを期待して書いている文章でしょう。こういう文章で『ロシア軍は撤退せよ』との主張を展開していますが、事実に向き合わず、言葉の言い換え・言葉の印象だけで、自己の主張の正当性を偽装する社説です。

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