北朝鮮の人工衛星2016年02月09日

 2月7日、北朝鮮は人工衛星を軌道に投入するためロケットを打ち上げた。人工衛星が宇宙空間に放出され、地球の周回軌道に乗っている模様だ。
 日本のマスコミでは「ミサイル発射」と言っているが、BBC,CNN等欧米のメディアでは「launch of a long-range rocket(長距離ロケット打ち上げ)」と、ロケットの用語を使っているものが多い。
  
 「ミサイル」と「衛星打上げロケット」はどのように違うのか。この点について、防衛省が解説している。
  
(解説)弾道ミサイルと人工衛星打上げロケットについて
 一般的に、弾道ミサイルは放物線を描いて飛翔し、目標地点に弾頭を誘導するが、衛星打上げロケットは、一定の高度にまで到達させた後、平坦な軌跡をとり、所要の速度(例えば、高度約200kmの地球周回軌道であれば、秒速約7.8kmであり、高度約700kmであれば秒速約7.5km)以上を与え人工衛星を地球周回軌道に投入するという飛翔形態の違いがある。
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2009/2009/html/lc121000.html
  
 防衛省の解説がインチキでないのならば、今回北朝鮮が打ち上げたものは「衛星打上げロケット」が適切だ。

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