本‐南シナ海でなにが起きているのか2016年09月03日

 
山本秀也/著 『南シナ海でなにが起きているのか 米中対立とアジア・日本』 (2016/8)岩波ブックレット
 
著者は産経新聞論説委員。本書の内容には、ごく普通に言われている以上の情報はなくて、特に興味は持てなかったけれど、読んだことを忘れないように書いておきます。
 
産経新聞論説委員らしい、以下の記述には苦笑した。
『ここで筆者から質問です。発想を大転換して、九段線で囲まれた中国の南シナ海支配を受容することはできないでしょうか。中国の「主権」を認めた上で、南シナ海で通航の安全を確保し、中国が主導する資源の共同開発にも日本が積極的に参加するという想定です。(P67)』
 南シナ海での問題は、中国を含めた周辺各国の問題であって、日本は紛争当事者ではない。このため、日本が一国に加担しないのは当然のことで、同時に、フィリピンの主張にも加担すべきではない。『中国と対立しないのならば、中国の言うことを全部聞くのか!』と言っているようで、これでは、右翼新聞の論説そのものだ。

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