北朝鮮ロケットの先端形状2009年04月08日

 北朝鮮は、5日に打ち上げたロケットの映像を公表しました。この映像により、ロケットの形がおおよそ分ります。ロケットの大きさと形状が分れば、大気に再突入するときの発熱や、ロケットの温度上昇が計算できるので、数値シミュレーションで、ミサイルとして落下させることが可能なのか、推定できます。

 軍事評論家・江畑謙介氏は「先頭に少しお盆のような丸い部分があり、円筒形の部分に続く。弾道ミサイルなら空気抵抗を減らすため円錐形の先頭形状にするのが通常。今回は人工衛星の打ち上げを試み、失敗したと考えたほうが自然かもしれない」と話した、そうです。(http://www.asahi.com/international/update/0408/TKY200904070359.html
 江畑氏は、詳細な計算をしたわけではなくて、直観で言っているのでしょう。このため、軍事専門家には異なった見解もあるとは思いますが、北朝鮮が打ち上げたロケットが、ミサイルであると判断する根拠は、今のところ、何もないようです。

 人工衛星打ち上げ能力は、ミサイル技術と関係有る部分もあります。技術とは、一般に、相互に関連しあっているので、ある技術の一部が、他に転用できることは、珍しくありません。特に、数学の能力は、広く、いろいろな技術に転用可能です。だからと言って、人工衛星打ち上げ技術で、大陸間弾道弾が完成する訳も無く、逆に、大陸間弾道弾が開発できれば、それで、人工衛星打ち上げは完璧と言うわけでもありません。技術は、それほど甘くはないです。

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