本-ブルシット・ジョブ ― 2021年07月22日

デヴィッド・グレーバー/著、酒井隆史/訳、他『ブルシット・ジョブ――クソどうでもいい仕事の理論』岩波書店 (2020/7)
知的労働者の多くが、社会的に無意味な仕事に従事していることを詳述している。
労働の搾取と労働者の疎外はマルクス主義の基本なので、こんなことは、言われなくても明白だ。マルクス主義は科学なので、物理法則同様にある条件の下で成立する理論だし、ケインズの修正資本主義も無条件に正当なわけではない。
本書の指摘は、私には当たり前すぎてあまり興味が持てなかったが、資本主義が絶対的に正義との考えに凝り固まっている人には、本書の内容は新鮮で有意義なのかな。
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