本の紹介-原発震災が大都市を襲う ― 2011年08月03日

原発震災が大都市を襲う 次は首都圏か!? 船瀬俊介/著
2007年に出版された「巨大地震が原発を襲う」をもとに、福島原発事故に関する記述を加えたもの。 前書に置いて、著者は、巨大地震と津波で、浜岡原発が大災害を起こし、多数の死者が生じる可能性を指摘している。このような事態が予測されるにもかかわらず、政府や原子力安全委員会などの学者、電力会社などは、危険を半ば承知の上で、あるいは、危険性が指摘されているのも関わらず、これを無視し、安全性を犠牲にすることで、原発を押し進めた状況を批判していた。
本書では、これらの見解をもとに、福島原発事故を総括しているので、地震と津波で原発が事故を起こすことは、当然に予測されたことになる。福島原発事故に対して「想定外だった」との、いいわけが、東電・保安院・原子力委員会を中心になされるが、噴飯ものだ。
なお、本書の中で、チェルノブイリ事故原因が、地震によるものであるとの説を紹介しているが、根拠が乏しいように思う。
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