本の紹介-漁業と国境 ― 2021年01月13日

濱田武士、 佐々木貴文/著『漁業と国境』みすず書房 (2020/1)
日本の国境問題と漁業の関連を手際よくまとめている。文章も読みやすいのだけれど、今一つ読書意欲がわかなかった。なぜだろう。
第一章は近現代の日本外洋漁業史。乱獲と諸外国の批判から衰退へと向かったのが、日本の漁業史なわけで、本書では、そう露骨に書いているわけではないが、まあ、そういうことが書かれている。
第二章は北方領土関連の漁業。詳しく、また、わかりやすく書かれている。
第三章は竹島関連、第四章は尖閣関連、第五章は南洋漁業。