群馬県藤岡市 白石古墳群 ― 2021年10月04日
東日本最大の古墳 群馬県太田市天神山古墳 ― 2021年10月05日
群馬君には古墳が多いが、太田市の天神山古墳は、墳丘の全長は210mと、東日本最大の前方後円墳。最近、各地で古墳の整備がすすめられているが、この古墳は特に整備されておらず、墳丘には木が生い茂り蚊が多かった。
写真は古墳の横から後円部を撮ったもの。大きすぎて全景が入らなかった。
天神山古墳のそばに、女体山古墳がある。こちらは円墳に突出部がついた形の帆立貝型古墳。

群馬県高崎市の古墳はこちら。高崎市には立派な古墳が多い。
群馬県安中市簗瀬の二子塚古墳はこちら。
高崎市玉村町のインター付近にある「軍配山古墳」はこちら
長野県にある積石塚の古墳はこちら
本の紹介-真説 日本左翼史 ― 2021年10月10日

池上彰、佐藤優/著『真説 日本左翼史』講談社現代新書(2021.6)
ジャーナリスト・池上と元外務省職員・佐藤優の対談。学生の時に佐藤優は社会主義協会の青年組織である社会主義青年同盟(略称:社青同)に入っていたそうだ。
本書の内容は、終戦直後から10年間の日本共産党の記述が多い。このほか、社会党系マルクス主義の記述もあるが、新左翼は含まれない。
講座派、労農派の話や、徳田らの所感派が武装闘争に走り、宮本・志賀らの国際派が六全協で武装闘争を放棄したことなど、戦後初期共産党について詳しいが、志賀が除名された件は記載がない。
労農派は共産党ではなく、社会党社会主義協会になってゆくが、本書には社会主義協会の記述も多少ある。協会派が社会党内の主流であったようにも感じられる記述があるが、実際は協会系が国民の投票で支持を受けた主体ではなかった。協会派の青年組織である社青同の人たちが、手弁当で社会党議員の選挙を手伝っていたことは事実なので、社会党にとって、協会派が便利な組織だったと言えるかもしれない。しかし、1970年代に協会批判が起こると、社会主義協会や社青同は急激に退潮した。しかし、こういう話は本書になく、何となく協会に関してはヨイショに感じる。
本の紹介-太平洋戦争への道 1931-1941 ― 2021年10月12日

半藤一利、加藤陽子、保阪正康/著『太平洋戦争への道 1931-1941』NHK出版 (2021/7)
昭和史に詳しい3人による対談で、柳条湖事件から真珠湾攻撃に至る日本の歴史を解説。昭和史が専門家の3氏による対談なので、読みやすい。ただし、これほど高名な方の対談にしては、一般的な歴史解説になっている。
保阪は蒋介石の次男・蒋緯国の話を紹介している。(P131)
日本の軍人は単純に言えば歴史観がないのだろう。なぜ中国と戦っているのか、なぜ中国に攻め入るのか、それを決めるのが歴史観だがそれが日本軍にはないのだろう。軍の論理でしか物事を考えないから、最後は軍事の限界にぶち当たって勝手につぶれていくのはわかっていたことだ。
本-現代ロシアの軍事戦略 ― 2021年10月23日

小泉悠/著『現代ロシアの軍事戦略』筑摩新書(2021/5)
あまり興味が持てなかったので、最後まで読んでいない。
本-新世紀のコミュニズムへ ― 2021年10月24日

大澤真幸/著『新世紀のコミュニズムへ: 資本主義の内からの脱出』NHK出版新書 (2021/4)
あまり興味のある内容ではなかったが、読んだことを忘れないように書き留めておきます。
本の宣伝によると『マルクスからヘーゲル、経済学から宗教学までの多様な知見を縦横に駆使し、パンデミック後の思想的課題に鋭く迫る』だそうだ。今は、パンデミック後だから、その視点で書かれるのは理解できるが、パンデミック騒ぎが収まったらこの本は価値がなくなるのだろうか。また、多様な知見を縦横に駆使しているのだろうけれど、読みにくかった。