本の紹介-「原子力ムラ」を超えて ― 2011年09月12日

「原子力ムラ」を超えて―ポスト福島のエネルギー政策 (NHKブックス No.1181)
原発事故から半年になるけれど、いまだに安全な状態にはなっておらず、先は見えない状況です。これまで、日本では、原発は安全で事故は起こさないと宣伝されていました。それなのに、どうして、こんな大事故を起こして、半年たっても収束しないのか。
そういう疑問に答えてくれる本です。
この本は、3人の共著。
元・電力中央研究所研究員で、原子力安全委員会文書の下書きをしていた、飯田哲也氏。
元・福島県知事でプルサーマル受け入れに反対していた、佐藤栄佐久氏。
自民党衆議院議員で原発反対派の、河野太郎氏。
これまでの原子力政策では、原発が安全であるかのように言われてきたが、その実態は、単に安全であると言いくるめ、実態は安全性をないがしろにしてきたものだった。3人の著者は、それぞれの立場で、なぜそのようになったのかを明らかにしている。