トムラウシ山遭難考(21)-まとめの補足2010年07月31日

トムラウシ山遭難考(21)-まとめ4 の中で、次のように書きました。

”ツアー登山ガイド行動指針マニュアルには、『風速15m/s以上の強風のときは行動してはならない』と明記する必要がある。”
これは、トムラウシ山遭難事故調査特別委員会よる「トムラウシ山遭難事故調査報告書」の内容が正しいのならばそうなりますとの意味で書いたもので、本気でそんなことを考えているわけではありません。『風速20m/sが低体温症に至った主要因』など、実際にはありえないことです。
最近(2010年7月末)の留萌上空高度2000mの風速を図示します。トムラウシ山も同程度の風速だったはずです。

7月28日の午後から29日の午前にかけて、20~30mの強風でした。30日にようやく収まっています。20m/s程度の風が吹くのは珍しいことではありません。
山は風が強いことが多いので、風速20m/sで登山することは、ごく普通のことです。

富士山の夏では、1か月平均10日程度は、最大風速15m/s以上の風が吹きます。多くの人が普通に登山しています。

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