成東・東金食虫植物群落2011年09月20日

成東・東金食虫植物群落で目立つ植物は普通のもの。食虫植物は、どれも小さく目立たない。
 
この時期は、オミナエシ・ワレモコウ・ツリガネニンジン・サワヒヨドリなどが咲いている。タヌキマメも咲きそうなのだけど、見たときは、咲いていなかった。カワラケツメイ・タカトウダイ・ノアズキ・ツルボなど、それほど珍しくもないけれど、あまり見かけない植物も咲いている。山野草に興味がある者には、見ていて飽きないところだ。


オミナエシ

 
ワレモコウ
 
 
ツリガネニンジン

 
サワヒヨドリ

本の紹介-ノモンハン 隠された「戦争」2011年09月23日


ノモンハン 隠された「戦争」 鎌倉英也/著 NHK出版(2001.3)

 ノモンハンとは、モンゴルと満州の国境地域の名称。1939年5月から9月中旬まで日本軍とソ連・モンゴル連合軍が戦争し、日本軍が敗北した。

 本書は、NHK番組を書籍として出版したもので、ロシア・モンゴルを取材してノモンハン事件を明らかにしている。
ノモンハン事件(ハルハ河戦争)は日本の負け戦だったため、日本には戦争の実態があまり知られることがなく、関連資料も日本には、あまり残されていない。  NHK取材班は、ロシアに残された膨大な資料にあたり、さらに、衝突のあった現地調査をすることにより、戦争の実態を明らかにした。
 本の内容は以下の章からなる。「第1章 司馬遼太郎のノモンハン」「第2章 五万枚のロシア極秘文書」「第3章 五ドルの価値もない戦場」「第4章 モンゴル要塞の完成」「第5章 ハルハ河への旅」「第6章 それぞれの戦後」「第7章 消えない傷跡」。このうち、第4章はモンゴルの近代史。第5章はロシアに残された文書による戦闘の様子。第6章は日本人捕虜の話で、日本に返されることを拒否した日本人捕虜の話題がある。
 ノモンハン戦争は太平洋戦争に突入する直前の敗北だった。太平洋戦争を理解するうえでも、ノモンハン事件の戦争の実態を知ることは重要なことのように思える。

巾着田の曼珠沙華2011年09月24日

埼玉県日高市巾着田では、曼珠沙華が見ごろです。
  
例年だと、お彼岸のころは満開か、満開をやや過ぎていることが多いのだけれど、今年は、開花が遅れているようで、早咲きでも8分程度、全体的には5分咲き程度だ。でも、あと1週間したら、満開を過ぎてしまうだろう。  
今日は、連休の中日で混雑が見込まれるので、早朝5時半から7時まで見学した。
  
多くは赤花だけれど、一部白花もある。曼珠沙華の赤に、いまひとつ鮮やかさが足りないように感じる。

 
 
変な格好の人がいた。このモデルは女性。
 
妖精のような格好をした女性は、ポスターか何かの撮影だろうか。
 
 
モデルも撮影者も変わった格好。(三脚を持った爺さんは関係ない人)

7時近くなると、だいぶ混んできたので、早々退散。
   
 ここは、高麗川が蛇行したところで、今から1200年程前、朝鮮(高句麗)渡来人が治水技術を生かして水田を開墾していたところ。地名の高麗も高句麗に由来している。

都幾川村のシュウカイドウ2011年09月25日

埼玉県都幾川村椚平では、シュウカイドウが見ごろです。9月24日の写真です。
車道脇の斜面いっぱいに咲いている。
 
 
拡大するとこんな花です。



同じ場所に、ツリフネソウも咲いていました。


本の紹介-CIAと戦後日本2011年09月26日


CIAと戦後日本 有馬哲夫/著 (平凡社新書 2010/6/16)

 米国公開文書を中心にした、戦後CIAの対日政策の説明。
 このうち、第2章は全体の1/4を割いて、重光葵に対する米国の態度を説明している。1956年の日ソ共同宣言のとき、北方領土問題に関して、2島返還でまとまりかけたことがある。このとき、米国ダレスが、重光葵外相を恫喝して、2島返還を禁じたことがあった。重光が2島返還で妥結しようとした経緯や、米国が重光を恫喝した背景が明らかにされている。
 北方領土問題を理解するうえで、必須な知識とはいえないけれど、一応目を通しておく価値はあるだろう。

本の紹介-隠される原子力・核の真実2011年09月27日


  隠される原子力・核の真実―原子力の専門家が原発に反対するわけ 小出裕章/著 創史社 (2011/01)
 
   福島原発事故以前、多くの人は、日本の原発は絶対安全だと思いこまされていたのではないだろうか。原子力安全委員の鈴木篤之先生や斑目春樹先生を始めとする有識者が安全性を確認しているのだから、絶対安全に違いないと思っていた人もあるだろう。
 この本は、以前から原発の危険性を指摘していた京都大学の小出助教による、原発の欺瞞を指摘する啓蒙書。福島原発事故前に出版されているが、原発事故以降再版されている。一般大衆を対象にした本であり、内容は平易。原発の危険性を指摘するだけではなく、原発が経済的でもなく、地球温暖化に役立つわけでもない等、幅広く原発の問題点を指摘している。

   ある程度、原発に対する知識がある者にとって、本書の内容の多くは、既存の知識であり、特に目新しい内容が書かれているようには思えない。逆に言うと、この程度のことも知らないで、被災地域の人たちは、原発を推進派の政治家に投票してきたのだろうか。それとも、危険性をある程度認識しながら、目先の補助金欲しさに、子孫の健康を売り飛ばそうとしていたのだろうか。

   アメリカではTMIでメルトダウン事故が起きた。ソ連ではチェルノブイリで大きな事故が起きた。この時は、順番からして、次は日本だろうと思っていたので、福島原発事故は特に驚きではない。ついでに言うと、この次は順番からしてフランスだろう。人為ミスや地震・津波が原因ではなく、想定外の事態が起こるに違いない。

 福島原発事故が起こった時「起こるべくして起こった」と思いましたか。それとも「信じられない」と思いましたか。もし、「信じられない」と思ったひとは、一度、本書を読んでみてください。この本は、原発事故前に書かれたもので、原発の欺瞞性は、すでに公知の事実だったのです。

本の紹介-私たちはいまどこにいるのか2011年09月28日


私たちはいまどこにいるのか 小熊英二時評集

 小熊英二氏の時評集。このなかに、1999年の「北方領土論議に欠けているもの」との評論が3ページ記載されており、領土返還後にすでに住んでいるロシア人が日本人になったときの対応を今から考えておく必要性を説いている。仮に、日本に4島が返還され、今住んでいるロシア人のいくらかが、日本人になることを希望するとしたら、それらの人の教育、政治上の発言の機会などを考えておく必要があるとの趣旨であるが、返還の可能性はほとんどない。仮に返還されたとしても、遅れた根室地方の、さらに僻地になるだけであり、現在のようにロシア政府が積極的に開発し、豊かな生活を享受している現住民のなかで、根室のさらに田舎になることを希望する者がそれほど多いとも思えない。1992年にソ連が崩壊した直後は、生活が苦しく、日本になることを希望するものも現れたが、この論文が書かれた1999年には、そのような住民のだいぶ減っていた。今では、日本に返還されることを期待する住民は、ほとんどいない。

 以上、本の紹介とは、だいぶ違う内容になってしまった。

故郷は汚染された2011年09月28日

出身は群馬県です。
文部科学省は群馬県の汚染状況を公表しました。
 http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/09/1910_092714.pdf

それによると、セシウム134,137の合計で、高いところでは100~300kBq/m2、私の出身地でも30~60kBq/m2。セシウム137に限っても、高いところで100~300kBq/m2、私の出身地でも10~30kBq/m2。

参考に、チェルノブイリの退避基準を記載すると、こんな感じです。たぶん、セシウム137の土壌汚染濃度だと思う。
 強制移住エリア:555~1480kBq/m2
 補償つき任意移住エリア:185~555kBq/m2
 放射線管理エリア:37~185kBq/m2

チェルノブイリを参考にすると、群馬県の一部地域は、子供のいる家庭では、退避を考えた方が良い。それ以外の地域でも、とくに北部地域の多くは、放射能の影響を慎重に考えた方が良い。

キャベツ:
 嬬恋村のキャベツが有名ですが、幸い、嬬恋村はそれほど汚染されていない。しかし、近隣の中之条は場所によってはセシウム134,137で、100kBq/m2以上に汚染されている地域もある。
 嬬恋キャベツとして売られているキャベツは近隣の町で採れたものであることも多いので、食べるときは汚染に注意したほうがよさそうです。

埼玉・千葉の放射能汚染2011年09月30日

文部科学省は、埼玉・千葉の放射能汚染状況を公表しました。
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/09/1910_092917_1.pdf

埼玉県では、秩父方面と三郷市が微妙に高いけれど、全く心配する必要の無いレベル。強いて言うならば、秩父の奥で東京との境界付近が少し高いと言えなくもないけれど、ここは、登山者も少ない山岳地帯・長沢背稜なので、人への影響は無いでしょう。三郷市の放射能が高いとのうわさもあったけれど、今回の文科省の公表値を見る限りそんなことななさそうで、安心しました。

千葉県は、柏・松戸・流山あたりの放射能が高い。話題になった通りですね。でも、群馬県桐生市北部の方がさらに高い。もっとも、桐生市で放射能が高いところは、赤城山麓の人口希薄地域なので、問題にならないのでしょう。柏・松戸・流山は、人口密集地で、小さい子供も多いから、心配です。

北方領土はロシアの領土2011年09月30日

 来夏にケルンで開かれる国際地理オリンピック大会の国内予選を兼ねた「科学地理オリンピック日本選手権2012」への応募を呼びかけるポスターに、北方領土がロシアの領土になっている地球儀の写真が使われていた。この大会は文部科学省が後援しているもので、ポスターは各高校に送られる予定だったとか。
 慎重さに欠けるポスターだけれど、国際地理大会なので、英文表記の地球儀を使いたかったのだろう。海外製の地球儀では、たいてい北方領土はロシア領になっているので、日本の主張に沿った海外の地球儀を探すのはたいへんだ。

NHKのインターネットページを見るとおかしなことが書かれている。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110930/t10015952181000.html
「この大会をPRするため、主催者側が作成したポスターに、択捉島などの北方領土が誤ってロシア領と同じ色に塗られている地球儀の写真が使われていたことが分かりました。」
 これは、いくらなんでも、NHKの嘘だろう。無能だっただけかもしれないけれど。
 「択捉島などの北方領土がロシア領と同じ色に塗られている」のは、誤って塗られたのではなくて、それが普通であり、国際常識に従ったからだ。誤ったのは、地球儀の制作ではなくて、主催者のポスター図案選択だ。
 NHKが自分に都合よくニュース解説するのは良いけれど、嘘を言うのは良くない。



文部省検定済みの日本の教科書には北方領土はどこの国の領土と書かれていたのか。ここを参照ください。
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/MAP_Kyoukasho/Kyoukasho.htm

海外の地図では、北方領土はどのように書かれているのか。ここを参照ください。
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/MAP_Kyoukasho/OtherMap/index.htm

北方領土問題の解説は、ここを参照ください。
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/index.htm

やさしい北方領土問題の解説は、ここを参照ください。
http://www.ne.jp/asahi/cccp/camera/HoppouRyoudo/Yasashii.htm

* * * * * *

<< 2011/09 >>
01 02 03
04 05 06 07 08 09 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

RSS