太地町のイルカ大屠殺-太地町は自治体として規模が小さすぎ2015年10月11日

 和歌山県太地町は、人口わずかに3000人・面積5.8平方キロメートルと、和歌山県でも最小の町で、周囲をすべて那智勝浦町に囲まれている。那智勝浦町の面積は183平方キロメートルなので、太地町は周辺自治体の合併から取り残された町ということができる。
 太地町のイルカ追い込み漁は、その残虐性が世界の動物保護団体を中心に批判されているが、太地町では有効な反論ができていない。漁民たちの言い分を世界に向かって情報発信するためには、人口3000の町役場では人員・人材不足だろう。また、イルカ追い込み漁をやめるにしても、小規模な町では代替産業を見つけることも難しい。
 市町村合併で自治体の規模を大きくすれば良さそうに思うのだが、2004年に太地町・那智勝浦町の合併協議会は解散し、2009年には那智勝浦町と新宮市の合併協議会が解散している。那智勝浦町と太地町にまたがるリゾート施設のグリーンピア南紀は、2003年(平成15年)3月に事業停止後、2005年に中国系企業との間で不透明な譲渡契約が結ばれるなどした。2009年には小嶋英嗣・那智勝浦町長が就任後2ヶ月で自殺している。政治には、何かと問題がある地域のようだ。
 
 しかし、この地域は観光名所が多い。寺社も有名どころが盛りだくさん。

 那智の滝と青岸渡寺(那智勝浦町)


 熊野那智大社は青岸渡寺の隣(那智勝浦町)

 このほか、滝下には飛瀧神社がある。


 補陀洛山寺(那智勝浦町)。「補陀洛渡海」と称して、僧侶を小船に入れて沖合いに流していた。


 熊野速玉大社(新宮市)


 神倉神社(新宮市)。500段ほどの石段を登る。


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 潮岬は車で40分ほど。


 高野山までは車で3時間はかかる。


 根来寺は往時の隆盛をしのばせる名刹だが、ここはほとんど和歌山の反対側。

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