本の紹介-地域のなかの軍隊 6 九州・沖縄:大陸・南方膨張の拠点2015年10月16日

 
林博史/編『地域のなかの軍隊 6 九州・沖縄:大陸・南方膨張の拠点』吉川弘文館 (2014/12)
 
 本シリーズは、日本各地の軍隊と地域社会の関係を説明したもの。
 シリーズ第6巻は九州と沖縄。沖縄の記述では、戦前の日本軍との関係に加えて、戦後の米軍との関係に就いても記載されている。
 戦前の沖縄の章は林博史の執筆で、明治期に沖縄に日本軍が創設された経緯と徴兵忌避・地域経済との関連に触れた後、昭和19年の第32軍創設および沖縄戦を解説している。この部分は20ページ強と量が多くないので、詳しい話はない。
 戦後の沖縄は鳥山淳の執筆で、米軍占領下・統治下の沖縄での、米軍による土地収用など米軍と沖縄の関係に就いて書かれている。この部分は30ページと多くはないが、米軍基地と住民との関係に絞って記述しているため、この問題の概要を理解するのに便利。

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