内部被爆-屋内では1/10???2011年03月29日

放射能の被害は、放射線にあたる外部被ばくよりも、放射性物質を吸引・摂取することによる内部被爆の方が被害が大きくなります。内部被爆について、屋内に居ると1/10になるとの説明が、行政によりなされることがあるけれど、この根拠をどなた様かご存知でしょうか。

私は、長年、花粉症ですが「窓をなるべく開けない」「換気扇をなるべくつかわない」「布団や洗濯物を外に干さない」等の対応で、花粉を吸う量を1/10に出来るとは、感覚的にちょっと考えられません。ここ数年は、家の窓には、花粉用不織布を張っています。外出時は、必ず花粉用マスクを着用しています。布団や洗濯物は、絶対に外に干していません。こうすると、花粉の量を1/10に減らせるように感じます。家は鉄筋コンクリートのマンションなので気密性は高いと思います。

放射性ヨウ素は、気体の形で放出されるものが多いので、もし、これを1/10にするほど気密性が高いのならば、空気中の酸素も1/10になってしまい、窒息するはずです。
放射性セシウムの場合は、微粒粉塵に付着している物が多いだろうから、粉塵よりも目の細かいフィルターで有る程度防げる可能性がありますが、そんなフィルターを装着している家があるのでしょうか。

気密性の高い家で、窓に放射性物質を吸着する特殊フィルターを付け、外出時には、特殊な防毒マスクを着用していれば、放射性物質を1/10に減らせるとは思いますが、一般の家で、特別なフィルターもしないで、放射性物質を1/10に減らせるとは、本当なのでしょうか。

原子力発電所が、ドッカーンと大爆発を起こして、放射性物質のかけらがバラバラと降っている状況ならば、屋内に居れば、粉塵をある程度防げるのかもしれません。そういう特殊な状況で、1/10になるのを、一般的に屋内は1/10であるかのような、インチキを言っているのではないか、そんな気がするのですが、いかがでしょう。
どなたさまか、一般的状況で、放射性ヨウ素や放射性セシウムが屋内だと1/10になるとの根拠を御存知でしたら、教えてください。


追記:
 5月になると、原発事故当初とは変わって、放射性セシウムが地表に堆積していることの影響になっています。このため、汚染されている地表面方遠ざかることが、被曝を低減するために有効です。屋内退避には、被曝を低減するための一定の効果があります。ただし、雨樋や屋根などに、放射性物質がたまっていることもあるので、一概に、屋内退避が良いとも決められません。 (2011.5.10)

コメント

_ おじさん ― 2011年04月02日 18時17分12秒

こんにちは。おじさんと申します。
ブログ拝見させて頂きました。
有用な情報を有難うございます。

私も、木造家屋の屋内退避について色々
調べてみました。以下の情報をご覧になってください。

1/10というのは、通常の木造家屋にて、内部被ばくを防ぐとされる最大値ということです。メバリをすれば多少はアップしそうですね。なお、10%というのは木造家屋における、外部被ばくの軽減値なんですね。

***

(2)屋内退避などの有効性に関する根拠
 屋内退避の目的は、放射性プルームからの被ばく(外部全身被ばく)及び放射性物質の吸入による被ばく(内部被ばく)を低減することです。国際原子力機関(IAEA)の調査によれば、外部全身被ばくに対しては、木造家屋では約10%、大きなコンクリート建物では約80%以上低減できるとされています。また、内部被ばくについては、ヨウ素を例にとると、気密性の高い建物で1/20~1/70、通常の建物で1/4~1/10に甲状腺線量を低減することができると報告されています。

http://www.bousai.ne.jp/vis/box/qa/10.html

***
以上です。
またなにかわかりましたら、お伝えします!

それでは。

_ cccpcamera ― 2011年04月04日 07時53分12秒

おじさん様、有用な情報をありがとうございます。

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