本の紹介―人はなぜ「新宗教」に魅かれるのか? ― 2018年11月02日

井上順孝/著『人はなぜ「新宗教」に魅かれるのか? 』三笠書房 (2009/4)
著者は宗教学者で、いろいろな宗教に対する幅広い解説書を出版している。本書は、『井上順孝・他/編 新宗教辞典<本文編>』を簡略化したような内容で、日本の新興宗教を黒住教・天理教から創価学会・真如苑・オウム真理教・幸福の科学まで網羅的に40団体ほど取り上げ、それぞれについて数ページの解説をしている。さらに、日本の新興宗教がどのようにして起こったのか、どのような活動をしているのか、資金源はどうなのかなど、細かい内容についても、それぞれ数ページづつ解説しているの。このため、本書を読めば、日本の新興宗教について一通りのことは理解できる。
本書のタイトルは”人はなぜ「新宗教」に魅かれるのか?”であるが、この問題についての解説は数ページなので、「なぜ魅かれる」に対して掘り下げた説明があるわけではない。