本の紹介ー神社崩壊2018年11月15日

  
島田裕巳/著『神社崩壊(新潮新書)』 新潮社 (2018/8)
 
 最近、宗教関係の本の紹介が続きます。
 
 2017年、富岡八幡宮で旧宮司が現宮司を殺害し、自殺する事件があった。本書では最初にこの事件に触れたあと、現在、神社が置かれている状況を解説する。神社のうち、ごく一部が儲かっており、多くの神社は厳しい状況に置かれていることを説明する。
 
 本書でページを割いているのは、神社本庁の説明である。神社本庁は多くの神社を管轄下に置いているが、本書では、神社本庁とは何であるのか、神社本庁の権力構造、時代錯誤な戦前回帰志向、日本会議にみられる政治関与など、神社本庁に批判的な観点での記載が多い。
 
 日本の人口減少に伴って、神社も氏子減少に悩まされているところが多い。また、社会の変化に伴って、神社に対する尊崇の念も薄らいでいる。本書では、このような問題にも触れられている。

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