本の紹介-原発のどこが危険か 世界の事故と福島原発2011年06月02日

原発のどこが危険か 世界の事故と福島原発
桜井淳/著 2011年4月 朝日選書


福島原発事故以降、原発の危険性を解説した本の出版が相次いでいる。この本は、そうしたものの一つであるが、旧版に福島原発事故関連の話を加筆したもの。

原発と、事故に対して、技術的側面からの解説。技術的側面が強く、このような内容に興味のない人には、難解かもしれない。しかし、原発は技術の固まりで、その中には、怪しいのも結構あるが、すべてが「すばらしい技術だから絶対安全」として片付けられてしまっていた。原発の安全神話がもろくも崩れ去った今、技術的側面から、原発の危険性を考えるために有用な本だ。


また、出版が古く、今回の事故とは無関係であるが、原発の安全神話がいかに虚構であり、技術上の問題は、どのようにして無視されていったかを知る上で、以下の本も有用である。

原発はなぜ危険か―元設計技師の証言 (岩波新書)

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